日記、だいたい怪文書

日頃思うことを書いています。どうしようもない

アンバサ飲んで "ニン-" ってした思い出

 アンバサ知ってる人、てーあげて!\ハーイ/

アンバサ

 という飲み物を覚えているだろうか、みなさん。というかそもそも出会ったことはあるのだろうか。私は幼少の頃に一度飲んだきりすっかり彼とは音沙汰ない。

 小学校二年の6月にクラスで古今東西ゲーム(一般的には山手線ゲームというのか?)をやったとき、飲み物の名前というお題に対して、僕はアンバサと答えた。他のみんなが言わない程度にはマイナーな飲み物だったし、固有名詞だったし。一度しか飲んだことがないが、アンバサという名前は後にも他にもあの飲み物以外に聞いたことがない。

缶は白くて

 筆で青い絵の具を無造作に叩きつけたような模様、その上に黄色で小洒落たアンバサの文字、があった気がする。実際にどんなパッケージだったのか、検索はしない。今は思い出の中のアンバサに用があるのだ。

白くてシャワシャワしていて

 乳酸菌?ヨーグルト?のような味がしたような気もするし、ポッキンアイス?のような、かき氷のシロップのような味がした気もする。曖昧な記憶だ。ただ、アンバサ、彼について一つだけ覚えているのは、飲んだ後、口の中が「ニンー」ってする、ということだ。

「ニンー」ってなんだろう?

 形容し難い、だがしかし、この上ない表現だと我ながら思う。確かに口の中がニンとするのだ。友人にも、確かに、ニン、だな。とお墨付きをもらった。

 例えるなら渋味?渋柿を食べた後に口に渋が残るあの感覚?もしくは牛乳を飲んだ後に脂肪分が口腔を覆う感触?わからない。確かめようもない。今アンバサがどこにあるかもわからない。

 

 昔、お隣の個人商店にあった自販機には、アンバサがいた。そもそも缶ジュースを買って飲むことなどそうそうなかったが、いや、だからかもしれない。アンバサを鮮明に覚えているのだ。あの頃を思い出すと、心がニンーとする。