日記、だいたい怪文書

日頃思うことを書いています。どうしようもない

何気ない日常を描いて物語になったら最強だな、って話。

映画「歩いても歩いても」を観ました。

 実家に帰った時の距離感とか、身内のきつい言い方が少し気になったりするところとか。台詞回しで説明しない、映像で見せる技術とか。

 そういったところを含めた日常感がリアルでした。

 登場人物がギクシャクしているところを見ると自分がその場にいるような気がして嫌な気持ちになることが多い。というか辛いので、自分はあまり得意ではない。ですがいやなk何時と言うよりは、ああ、実家ってこんな感じだよね、というように受け取れる作品だった。

 ちょっとモヤモヤするけれど嫌な気分にギリギリならないくらいのリアルな家族感だった(絶妙な、というところが果たして現実にあるのかどうか、というのは置いておいて、「ありそうな」というラインをついていた)。この作品で描いている二日間には特筆して大きな事件が起きるわけではないが、それでも引き込まれるのはその背景にある設定の妙なのだろうか。