日記、だいたい怪文書

日頃思うことを書いています。どうしようもない

異世界転生から学ぶ、創作ジャンルにおける隆盛と衰退(メタジャンルの登場)

ライトノベルにおける異世界転生の飽和が叫ばれて久しい。

今や、異世界転生に対するメタ作品群も登場している。

創作のジャンルが栄え、そして衰えていくその過程はどのようになっているのだろうか?

生きて20年にも満たないこの身ではあるが、青二才なりに得た体感、経験からくる憶測を述べようと思う。

なお、これ以前もこれ以降も、ただの独り言の怪文書です。

創作のジャンルが栄えるまで

黎明期

どんなジャンルにも、初期の作品というものが存在する。いくつかの似通った題材の創作物が現れ、その集合がジャンルの起こりとなる。そのような作品は、のちに名作と呼ばれ、古典として長く楽しまれることになる。

興隆期

名作が世にでると、それを模倣した作品群が現れる。名作は模倣されるものである。古典は引用されるものである。名作の生み出したテンプレートは後進の道しるべになる。典型を利用した作品群が世を席巻するとき、それ則ちジャンルの頂点である。

後退期

創作のジャンルがピークを迎えると、そのジャンルは衰退の道を歩むこととなる。供給過多な作品群を貪った消費者は、飽食の時代に突入する。栄えたジャンルはやがて飽きられr、ありふれたものの一部へと変化していく。

メタジャンル

メタジャンルとは

メタとは、高次の、という意味を持つ言葉です。VTuberについて以前書いた記事でもこの言葉は利用した。

racchi.hatenablog.com

ジャンルに対するメタジャンルはどのように生まれるのか。ジャンルが豊かになるとその作品としてのありがちな典型が固定される。その典型に慣れた消費者は、テンプレートから外れた異常を求めるようになる。すると、ジャンルのあるある、典型を認識した上でのネタが盛り込まれた作品が生まれる。

 

メタジャンルの隆盛

特定の作品ジャンル(元ジャンルとする)が興隆期にある時期、これがメタジャンルの黎明期である。なぜなら、元ジャンルのネタが大衆に周知された状況こそが、メタジャンルのネタが一般に受け入れられるための前提であるからだ。元ジャンルの後退とは対象的にメタジャンルは隆盛していく。

具体例

デルトラクエストやドラゴンラージャ

→SAOやログホライズン

→慎重勇者や異世界スマホ

 

(パッと思い付いた作品なので偏りは許してください)