一体何が楽しいの?バーチャルYouTuberの楽しみ方〜僕の場合〜
流行ってます。バーチャルYouTuber、略してVTuber。(以下の記事ではVTuberで統一)
僕も毎日見てます。
ですが、流行っていると言っても、それはあくまでも一部の界隈に限られます。
VTuberを見ない知人に聞いたところ、
「楽しみ方がわからない」
これがVTuberを見ない一番の理由だと言っていました。
わかりました。教えましょう。
僕なりのVTuberの楽しみ方。
そしてVの沼に引きずりこみます。お覚悟を。
↑正直メタの部分以外は前座です。
VTuberとは
バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー、英: Virtual YouTuber)は、YouTuberとして動画配信・投稿を行うコンピュータグラフィックスの日本発祥のキャラクター(アバター)[1]、またキャラクター(アバター)を用いて動画投稿・配信を行う人[2]。別名:VTuber、Vチューバー(ブイチューバー)[3]。
-Wikipediaより引用,2020/1/16
キャラクターを介して動画投稿や生放送を行う人を広くVTuberと呼びます。
従来からも初音ミクやゆっくりなど、キャラクターを介して配信をする人は見られましたが、この記事ではそのようなキャラクターの二次創作はVTuberとしてみなさないものとします。
VTuberと言う概念がはじめに現れたのはキズナアイ、2016年頃でした。その後も美少女キャラの見た目をした配信者が徐々に増えました。ニコニコ動画にバーチャルYouTuberよくばりセットなどの、投稿された動画の一部分をまとめた動画が無断転載され、それを閲覧した人々の中で徐々に認知されていきました。
VTuberの分類
今回はそれほど重要ではないので、簡単に記述します。
3Dモデル
3Dのモデルを用いて配信する。初期はこれが多かった。挙動が変な奴もいた。現在の3DVTuverは全体的に動きが洗練されてきた印象。
2Dモデル
2Dの絵が顔を認識して動く。Live2Dとか。配信の環境が比較的安価で済む。
動画型
動画配信をメインとしている。
配信型
ライブ配信をメインとしている。配信をその場で面白くする瞬発力と話し続ける持久力が必要とされる。
企業勢
企業が事業としてVTuberを運営している。比較的資金が潤沢。
個人勢
個人で運営する。個人事業主的側面もあるから企業勢とか個人とか分類するのは正直バカバカしいと思う。 規模がでかいかどうかの問題だけ。
VTuberの楽しみ方
僕はVTuberのメタ的要素を楽しんでいます。安全だし簡単。
萌え
萌えと言う言葉自体がもはや死語かもしれませんが、包括的に表すのならこの言葉に尽きるのではないでしょうか。
単純明快。美少女のアバターで女の子が話しているのを見る。日常系アニメ、美少女系アニメを見るのとだいたい同じです。
アニメなどのコンテンツと異なる点は、そういうコンテンツにはない双方向性があることではないでしょうか。生放送にはコメントをして、それに反応してくれることもある。アニメのキャラクターは変わることのない理想の存在です。VTuberは画面の向こうに存在している点では同じですが、アニメキャラよりは柔軟性がある点で異なっています。
萌えを感じる要素に、絵と声の二つがあります。美少女の外見をして美少女ボイスを発しているキャラクター、まあ見ますよね。
トーク
この要素は若干メタ要素に通じるところがありますが、萌えの要素にも繋がっています。
動画や生放送をするのがVTuberならば、トークはまさにその存在と表裏一体です。トークができないVTuberは生き残れません。美少女の絵を見たいならpixivに行けばいい。トークの面白さは二つに分けられると考えています。
「らしさ」のトーク
そのキャラクターらしいトーク、と言うのがこれに分類されます。例えば美少女が美少女らしいトークをする、また、おっさんがおっさんらしいトークをすること。RP(ロールプレイ:キャラクターの設定を守り、キャラを演じること)とも呼ばれています。
これはよりアニメキャラ的側面が強いです。アニメキャラは話しかけても返事をすることはありませんが、VTuberは反応をくれるかもしれない(生放送のコメントなど)、そこに楽しさがあるでしょう。
「メタ」のトーク
メタのトークとは、そのキャラが言わないであろうことを話し、そのギャップや、タブーに触れるドキドキ感を楽しむためのトークです。詳しい説明は次の「メタ」に含みます。
メタ
そもそもメタってなんでしょう。
メタ(meta-)とは、「高次な-」「超-」「-間の」「-を含んだ」「ーを入れた」「-の後ろの」等の意味の接頭語。ギリシア語から。
例えば物質界の現象を超越した世界を取り扱う学問を「形而上学」というが、これは英語でmetaphysicsであり、physics(物理学)の後の学問として存在する(詳しくは「形而上学」の項を参照のこと)。
-Wikipediaより引用,2020/1/16
つまり高次的な認識で VTuberを楽しむと言うことです。
VTuberと言う存在があることを認識した上で、そのコンテンツを一歩引いた場所から見ていると表現してもいいかもしれません。
タブーを楽しむと言うこと
結局、メタ的視点からVTuberを楽しむと言うことは、タブーを楽しむこと、これに尽きます。
まず具体例を挙げるとわかりやすいと思います。VTuberに、にじさんじ所属、バーチャルライバーの月ノ美兎という方がいます。
キャラ付けとしては女子高生、学級委員、そして清楚を自称していました。
しかしいざ配信を始めてみると、雑草を食べていた思い出話や、肉をレジン加工したり、ハロウィンには一時間ごとに血を口から吐く少女のコスプレをしたり...
清楚とは一体なんだったのか。*1
清楚キャラと言うキャラクターを演じる上で取るべきではない行動を取る、そのギャップに面白さを感じることができます。また、月ノ美兎さんの配信の中では、ストリップショーに行った体験談を語るなど、バーチャル世界にいると言う暗黙の了解を破ったトークまで展開していました。(以下にリンクを貼っておきます。34:58~)
とんでもねえな。
メタ的な楽しみ方とは、VTuberとしての禁忌を破る状況、その異常事態を楽しむことと言い換えることもできるでしょう。
まとめ
結局のところ、楽しみ方なんて人それぞれです。
「絵が喋ってるのを見て何が楽しいのか」というのは正直真っ当な意見だと思います。そのような方に向けて、僕なりにVTuberを楽しんでいる方法をお伝えしました。
僕は、ルールをはみ出すVTuberたちを遠目から眺めて楽しんでいる。
以上です。