日記、だいたい怪文書

日頃思うことを書いています。どうしようもない

自動運転で野生化した自動車の登場を心待ちにしている

 自動運転技術が進んだら野生化した自動車が現れるのではないかと思い、心が踊る。

 現在の車は運転手に運転されている。人のために作られて人のために働く。これを家畜のクルマだとみなす。

 技術の進歩によって、運転手が存在しなくとも、交通規制に従って、公道を走ることのできる自動車が登場する。無人の車が乗客を乗せるために道を行き来する。これも人のために働くクルマである。

 さて、運転手に動かされるのではなく、乗客を乗せるためでもなく、道を走るためだけに走るクルマが現れたらどうなるだろう。僕はそれを野生のクルマ、野良のクルマと呼びたいと思う。そのようなクルマは、乗客を迎えにいく途中なのか、目的地へ送り届けたあとなのか、はたまた野良のクルマなのか、一見して区別がつかない。

 野良クルマに燃料を与えないでください!

 こんな看板が立つ日が来るのだろうか。僕個人としては、そういうクルマにこっそり燃料をあげてみたいし、中学校の裏の車庫でこっそり飼ってみたり、ある朝様子を見に行ったら車庫は空になっていて、空を見上げながら燃料を片手に少し感傷的になったりしてみたい。

 野良クルマを愛でるために早く自動運転技術を実用化しましょう。