日記、だいたい怪文書

日頃思うことを書いています。どうしようもない

モーニングマウンテンイズグッド。

どうも、僕です、Racchiです。

朝の山に登ってきました。高校の同級生二人と。雪がほとんど降らなかった、暖冬の今年は、吐く息の白さだけが冬を感じさせた。自転車で山道を登っていた昨年までとは違い、今年は免許を取った友人の車で。少し大人になったような。でも自転車も捨てがたい。汗をかきながら見えてくる岩山もまた、少年の心をくすぐるのだ。

 

道を歩いて行くと、たぬきが逃げていく。かわいいね。熊もカモシカも見たことがあるが、その時には可愛いとは思えなかった。優位に立つ安心感が与える余裕、そこを埋めるのが可愛いという感情であると一人納得。

 

獅子岩に開いた穴がいかにも等間隔に開けられたようで、人為的に見えて、それでも自然の神秘がその形を生み出したのだと思うと、その悠久を感じた。その形を見て人間の影を感じる自分もまた、人間だったと気づく。

 

天狗の相撲岩で相撲とるデスマッチをしようと提案する。岩山、木々、切り立つ崖。率直に言って落ちたら死ぬ。岩山での相撲は天狗に許された特権だ。3人のうち2人が名乗りを上げた。笑って見ていた残り一人が畢竟勝者となる。笑って冗談を言える。

 

地獄岩の頂上で町を見下ろす。毎度のことながら、どうしてこの安定が保たれているのか不思議でならない。

f:id:Racchi:20200301081131j:plain

地獄岩の隙間。

僕が生きている間、地獄岩に登り続けている内に、崩れ落ちるその日がやってくるのではないかと想像しては慄き、降りては安堵する。この隙間を這いながら通って地獄岩に登るのだが、その途中で均衡が崩れて岩に押しつぶされたなら、どんなに苦しいだろうと恐怖して、無事に通り抜けて深く息を吸う。岩それ自体ではなく、向かう過程に、その人の心にこそ地獄はあるのかもしれない。

 

毎年一度、登って3年目、きっと翌年も来たいと思う。また友人と。